2006年1月13日@株式会社mixi会議室

第2回座談会では、若手社会人16名、学生2名が参加し、世の中で「働く」と若者の問題として最初にあげられることの多い「ニート」について、支援のあり方も含めて意見を出しあった。
   *ニートとは?(wikipedia)
   *ニートの現状などに関する統計データはこちら
   (「若者の人間力向上の国民運動」ホームページより)

 
若い世代の「働く」ことを論じると、必ず「ニート」の話が出ます。ニートについて、ご自身の体験や仕事などを通して考えていることを教えてください。
”ニート”をめぐる体験

「自分は、中学高校と停学や引きこもりを繰り返し、高校も中退し、ニートの時期を経て、東京に出てきてホームレスのような暮らしをした後、バー店長の仕事で認められ、今は起業している。。ニートのときはゲーム、ビデオ、寝るしかなかった。ある時、少年院で脱獄を繰り返し、暴力を受けた『告発』という映画を観て、自分自身の自由な状況に気付き、『ワイルドサイドを歩け』という本を読み、「したいことリスト」を作ってみてやる気になった。そこからバイトを始め、そこの店長に憧れてカフェの仕事をしたくなり、そこから勉強したくなった。
1)本を読む 2)目標、コンセプトを持つ 3)憧れのひとに会う の3つを提案したい。」

「ITベンチャーを経営しているが、自分の会社で大切にしているのは「みんなで飯を食う」こと。食事を一緒にし、連帯感を持つことで、人材流動の激しい業界で社員が定着している。食事はつながりの基本になる。ニートはひとりでごはんを食べているのではないか。自分の会社でも取引先の子供でニートだった若者が会社に連れてこられて、その後、みんなで飯を食う中で働く意欲を出し、今では重要な戦力になっている。 ニートに対して、このように一緒に飯を食おうと呼びかける社会人、経営者が増えて欲しい。」
「 自分は芸術学部を卒業したが、卒業した仲間にニートになっている人も多い。資本主義に効率的に関係しないことをしている若手が会社で活躍できていない、活躍の仕方がわからないと感じる。 」
「起業や倒産を経験、留学の後にニートに。留学から帰ってきたらまだ貯めていたお金を残っていたので、ゆるーく就活していた。「NEET」に当てはまり、家も都心にあったのでまさにパラサイトシングルに。社会人一年目二年目は壁にぶつかった。社長のかばん持ちのようなものもやっていて自信はあったが、過信だった。足がとまってしまった。
前回の話にもあったが、自分自身をニートといえる、死なない算段がたっている。世の中にはもっと深刻な人がいる。社会から悪いレッテルを貼られている人もいて、そういう人とは明確に一線がひけている。だから、本当に真剣に考えなくてはいけないのは、自分からなんとかしたくてもできないような人なのではないか? 」
「就職活動について情報交換するサイトを運営している。そこでは「働く」について語り合う場所になっている。ニートが問題になっているのは2〜3年前の雇用の枯渇状況に起因しているが、今、人不足から就職はしやすくなっているので、ニート、フリーターの問題は変質していくだろう。
若者に対して「働く」をきちんと教えない仕組みに疑問を持っている。ちゃんと教える仕組みを作りたい。 」
 

ニート”対策”を考える

「ニート対策はやりっぱなしの感がある。改善のための施策をどんどんして、ニート脱出率を上げるというビジネス発想が必要だろう。」

「ニートをニートと呼ぶことで問題が広がるのでは? ”ニート”と自己認識することで安心感を得ている子もいる。つまり、勝ち組でないとニートだと認識してしまう。問題は、勝ち組orニートのような二極的な発想で、多様性を提案できていない社会にある。ニートの名前を変えるべきではないか。」

「 今は、働き方などの選択の幅が増えすぎるから、逆に閉じこもる現象も出ているように思う。」
「”多様性”は口だけ。想定の範囲外の行動をとったひとに対して日本人は冷たい。ひとが理解できるのは想定の範囲内のことだけ。はずれるとネガティブなものとなる。」

「ニートをなくすよりニートを生かす方法を考えるほうがよい。  ニートを既存の就労に取り入れるだけでなく、ニートを活かす発想を。」

「”ネオニート”という人もいる。アフィリエーター、ブログなどで稼ぐ引きこもりもいる。ネット株などで金は持っていても、やりたいことがない人もいる」

「ニートには”口だけニート””ほんとうに社会的に手助けすべきニート”がいる。
社会が助けるべきは後者の方だろう。ジョブカフェなどに参加している人には意欲がある。人に会いたいというだけで、希望がある。人に会うのが怖い人は希望がない。この人達ことが本当に問題で、引きこもりが希望を持てる取り組みが必要。」

「”口だけニート”は評論家的な考えをする人で、失敗するのが怖い人のように思う。”失敗が怖い”は今の若者の中に強い傾向なので、ここを解決すればいいのでは。」

「今の若者が働くことに自信がなくなったというのは、新しいパラダイムを作ろうとするプロセスではないか。ニートが増える時代=次の活力が湧く時代といった捉え方もできるだろう。」

「脱出した人の存在を知るだけでも勇気がでる「ニートからの脱出劇」をまとめることはできるのではないか。」

「元ニートがニートのアドバイザーになっていけばいいのではないか」

 

元ニートなどニートの気持ちや求めていることをわかる人が、その人に必要な社会的支援をコーディネートするいけてる仕組みが、イギリスにあるので、紹介します。(次頁へ

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