+ゲスト+
藤原 明さん
(りそな銀行地域サポート本部プランニングマネージャー

みなさん本日は集まっていただきまして、ありがとうございます。
りそな銀行地域サポート本部の藤原と申します。

 私はREENAL(リーナル)プロジェクトを、3年半くらい前に立ち上げました。このREENALプロジェクトというのは、まあ名前からして分かりにくいし、やっていることも多種多様です。様々な活動をしていますが、最初から今のようなことをしようと始めたものではなく、ひとつひとつを形にしてくることで、ここまで積み上がってきたものです。今日、お話したいのは、そのひとつひとつの過程です。僕はその過程のストーリーにこだわっているんです。

 「これってまあなんかしらんけど、できたんでしょうね」ではなく、過程があってようやくアウトプットがあるということを、日々、周りにも伝えたいなと思ってやっています。

プロジェクトの背景
 
銀行の経営危機〜新しい銀行像をつくる!

プロジェクトの生まれたきっかけは、りそな銀行が2003年5月に公的資金を申請したことです。JR東日本からこられ、新しい経営者に就いた細谷英二会長が「新しい銀行像をつくってください。」と社員全員にメッセージを投げられました。

 私は「新しい銀行とはどういうものか」に強い関心があったし、言われたら真に受けるタイプなので、会長の「新しい銀行」というメッセージをまともに受け、今も常にそれを考えながらやっています。

銀行がFM局とアーティスト発掘をコラボする

今日は「銀行員がFMとのコラボをしかける」というタイトルなので、まず、その話からしましょう。大阪にFM802という圧倒的な支持を得ているFM局がありまして、ここでヘビーローテーションにかかった曲が全国ヒットになるということも多々あります。そのFM局はラジオ局でありながらアートに力を入れています。もともとロゴマークを黒田征太郎さんが描いたのですが、それにあこがれて若いアーティストがオーディションに大勢応募するようになりました。今は、それをディグ・ミー・アウト(dig me out;「私を発掘して」の意味)と呼んでいますが、ほんとに「私をみつけて」と聞こえてくるような迫力ある作品がいっぱい集まるので、本当にいい名前だなぁと思います。
 このディグ・ミー・アウトというアートプロジェクトとりそな銀行がコラボレーションしているのが「RESONART(リソナート)」というプロジェクトです。キャッシュカードに若いアーティストの絵を使い、4ヶ月に一回デザインを変えています。先日、10回目記念にアーティストのプロフィールやリソナートの説明を書いた「ART BANK」というアートブックをノベルティで配りました。
 この冊子には英訳もついてまして、海外に会長がIRなどで行く時に持っていってもらったら、これが好評で。アメリカやヨーロッパでも、こういう取り組みは他にないようです。

 RESONARTが縁でFM802の谷口さんと会い、一緒に仕事をしながら「藤原さんもっともっとなんかやりましょうよ。」という話をしつつ、色々な企画していたら、それがどんどん形になっていきました。

銀行がフィーチャリング(featuring)の仕組みを持つことは、
金融以外の地域への投資になる

銀行って、実はすごい有利な立ち位置にあるんですよ。いろんな取引先があって、取引のない業種はないんですよね。一般的に銀行との取引というと、お金を借りていただいたり、預金をしていただいたりのいわゆる「金融」のお付き合いだけです。お取引先さんの力って全然使い切れていない。でも、取引先さんの力をうまく引き出して、何か企画をひとつひとつ具体化してマーケットをつくっていく。それが、REENALプロジェクトなんです。

 りそな銀行は、全国を14の地域にわけ、それぞれに権限を与えて現場に機動性を持たせて地域運営をしています。私のいる本部はその地域を全面的にサポートしようという位置付けです。現場が上にあって本部が下にあるみたいな構図です。

 そもそも銀行は、地域の産業をインキュベートして地域経済を活性化させる。それが、金融機関としての役目であり、そこに銀行の活躍の場があります。私としては、ちゃんとマーケットをつくり、金融の活躍できる場が広がればいいなぁと常に思っています。そのために、銀行員という立ち位置をつかって、うまくコーディネートして企画を展開して行きたいと考えているんです。
  今やっている仕事は、銀行が、企業、起業家、ベンチャー企業、アーティスト、ミュージシャンをディグ・アウトする、つまり「フィーチャリング」のシステムだなって、最近思っています。このREENALというプラットフォームをオープン・プラットフォームにして、そういう人たちに乗ってもらい、プロモーションしたり、企業と結びつけたりする。あるいは、クリエイターの人たちが考えたことを銀行という立場から企業に働きかける。例えば、キャッシュカードのデザインに無名のアーティストを採用することによって、キャッシュカードは何万枚と出ますから、そうすると知る人が増えて企業やミュージシャンからオファーがくるというようにつながっていく。単にイラストを使うだけでなく、一緒にストーリーをつくっていきます。
  これって別にお金を融資しているわけではないですが、ひとつの投資じゃないかなという風に思っています。

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トーク&座談会
第4回 サイバーエージェントで働くということ
第3回  大企業にいる自分だからこそ生み出せる商品やサービスづくりに挑戦する
第2回
 発想を変えれば会社・上司との関係も変わる!
第1回
 銀行員がFMとのコラボを仕掛ける!

 

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