+ゲスト+
藤原 明さん
(りそな銀行地域サポート本部プランニングマネージャー

<藤原さんと参加者との質疑応答>

飛び地をつくって、そこの責任は全面的に負った

Q:藤原さんの上司はどんな方でしたか?

藤原:僕は上司に恵まれていました。しかも、会社の変革の時期で、面白いことをやらなあかんというタイミングでもあった。ある日上司に「お前らに権限をやる。ただ、制約はいっぱいあるぞ。お金もないぞ。ただ、今までの既成概念にこだわる必要もないぞ」と言われて、“リーナル”という“飛び地”をつくったんです。
 りそな銀行には、決まったルールがあってそれを必ず守らなければならないですが、その範囲の中で最大限のことができるように、責任感を持ってやっているつもりです。リーナルについてはすべて責任持つ、なにかあったら責任負います、という決意で腹をくくっています。

  上司は、相談したら何か言ってくれます。でも、新しいことを理解してもらうためには、ある程度形にしてから相談してもいい。リーナルも形にして、反響があったらOKになったんです。リアルに見せてあげることが大事やと思います。

銀行の可能性を信じる限り、銀行で挑戦したい

Q:社内より社外で認められたり、社外に仲間が出来たりすると、この会社じゃなくても同じことをできるかもと思いませんか?

藤原:それは、全然思わないんですよ。なぜかというと、今の立場がめちゃめちゃおいしいからです(笑)。先ほども話しましたが、この銀行っていう立ち位置がいいんです。リーナルの仕事って、やっぱり藤原個人の仕事ではないんですよ。りそな銀行のネットワークがあってこそなんです。これを利用しない手はないでしょ。
 今の銀行だから話題性もある。例えば、銀行で証書に朱印を押しただけで話題になるんです。僕が一般企業で同じことをやっても普通と思われでしょう。そこに銀行でやるアドバンテージがあるんですよ。もうひとつのモチベーションは、やっぱり、まだまだ変わってないですよ、銀行は。銀行を最後まで変えたいという気持ちはあって、行く末を見たいんです。銀行ゆえのおいしさと銀行の変わる可能性がなくなるまでは、僕は銀行を辞めないと思います。

Q:銀行にいることで、嫌なことってありますか?

藤原:そりゃあ、嫌なこといっぱいありますよ。でも、これは制約なんですよね。やっぱり制約があってこそ、工夫するじゃないですか。それがイノベーションになる。
 もちろん、僕だって、ずっとポジティブじゃないですよ。悩みつつやってますよ。

Q:落ち込まれたときはどうするんですか

藤原:今は周囲にすごい仲間のネットワークあるおかげで、皆が助けてくれるんです。これは本当に救われてますよ。何回も「ほんま無理や」と思ったときでも、やっぱり助けてくれましたもん。これはね、泣きそうなりますよ、ほんとに。
 社内でも、近くにいる人は、やっぱりわかってくれて励ましてくれる。

  それに、誰かにいろいろ言われたとしても、そこには思いがあるからちゃんと意味があってやってるということを訴える。そこを理解してもらったときに初めて広がると思うんですよね。例えば、さっきのキャッシュカードも、アーティストの人たちに活躍の場を与えて、逆にアーティストの人たちに支えられる銀行になったらいい。それって、めっちゃかっこええ銀行やと、本当に思っているんですよね。
 そういうところまで社内に伝わるよう僕は訴え続けるし、伝わったら何かができると思うんですよ。「過程にこだわる」っていうのはそこなんですよ。最終目的はプロジェクト個別のアウトプットではないんです。

新入社員には企業の存在価値の多面性に気付いてほしい

Q:最近の新入社員は藤原さんからみて、どうですか?

藤原:上の人もえらいなあと思うけれど、どんどん入ってくる下の人もすごいしっかりしてるなあと思います。新入社員には、いつまでも入社した頃の気持ちを持っていて欲しい。
  社会の中で、企業はすごい大事な存在なんですよ。その企業に入って、なにかやることで世の中を1mmでも動かす、それは企業だからこそできるんやないかなと。ただ単に商売、利益だけ儲けるんじゃなくて、ビジネスとビジネス以外のことを両立させる時代にきてると思うんですよ、だから、新入社員の皆さんともぜひ一緒にやりましょう。

新しいことをやると、ポケットが一つ増える

Q:今の自分は、まず、今ある仕事で手一杯になってしまっていて、何をしたらいいかを、探すための余裕がとれてないんです。

藤原:僕は、ルーティンワークをどう減らして外に行こうかって考えました。僕が来るまでは、本部の人が外に行くってありえなかったんです。でも、その時間をつくるために、ルーティンワークのところを、どうアウトソーシングできるかを考えたんですよ。すると、外に行ける。外に行って何かを形にして評価されたら、それが本業になるじゃないですか。だから、みなさんにも絶対できると思うんですよ。
 新しいことをしたら、ポケットがひとつできるような気がしませんか?
例えば、英会話学校にいったら世界が広がって、今まで忙しくて時間がないはずやったのに意外と時間の取れている自分にふっと気づいたり。銀行から語学研修で中国留学に一年間行かせてもらったときに、自分の仕事しながら語学学校に通わせてもらいました。その時も、かえって仕事の能率がよくなったんですよ。今も忙しいけれど、結局時間はできてるんですよ。

Q:僕もお客さんや会社の仲間に助けてもらったことがたくさんあるんです。自分のやりたいことを、会社の中で形にしていくためには、自分自身がアンテナをはっておかなくちゃいけないし、やっぱり、いろんな人と話すことが大事なのかなと思いました。仕事はあんまり好きじゃないんですけど、仕事の話をするのは好きなので。(笑)

最後に
  〜「制約」をもっとポジティブに捉えて!〜

広石:今は働き方や人生のオプションがたくさんあって、会社の中にチャンスや可能性があることだと気づかなかったり、会社は自分の環境のひとつ、オプションのひとつでしかないという感覚になったりする。
 会社で無理して頑張らなくても、辞めて別の道に行けばいいと思うかもしれないけれど、実はそれってもったいないなぁと思います。ゴールは遠くても本当にそういう人たちをなんとかしたいと藤原さんがおっしゃっているのを聞いて、僕すごく嬉しかったんですよ。今日は、ありがとうございました。

藤原:今日はこういう貴重な機会をいただきまして、本当にありがとうござしました。
ハードルが高いから面白いという思いでやっています。制約のないところに革新はない、イノベーションはありません。制約をあまり悪いものとは思わずにポジティブに考えて、アグレッシブにこれからもいきたいと思います。

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